2008年3月18日 (火)

星トンボ食産工業所の「星トンボソース」

 大阪は20度超えてきましたよ。
 花粉も多く飛んでるようです、電車では大きなマスクをして明らかに不審な人物が乗ってたりしますが、この季節だと怪しくないですね、むしろ同情しちゃいます。

 
 さて久しぶりにあのコーナーを更新します。去年の夏に行ったネタがほとんどなので記憶も曖昧ですが。
243  ええ、「地ソース巡り」です。まだ5回しかやってないのか(これで6回目)、ソースは山ほどあるってのによぉ。
 こんだけのソースの山(口開けてないのもまだまだある)、向こう3年は買わずにすむな。
 だいたい、週末しか料理しなくて、毎回焼きそばやお好み焼きや串カツなんて食べないもん、そりゃなかなか減らんぞ。
 しかし好きなんです、調味料。秋田の「しょっつる」とか新潟の「かんずり」とか名古屋の「かけてみそ」とか九州の甘めの醤油とか「柚子こしょう」とかこれは食べ物やけど高知の「酒盗」とか、徳島は池田の「もろみ」とか、我ながらようも集めたこっちゃ。
 アジア系の食材も多くて、中には日本語表記がないのでどうやって使うか分からんもんまであるのはご愛敬。
 昔に比べて輸入食材とか簡単に手に入るようになったもんなー。

95  話は戻って地ソースですが、今回は東大阪市の工業地帯にひっそりと佇む、どう見てもソースを造ってるようには見えない家工場を紹介します。
 星トンボ食産工業所さんの「星トンボソース」です。
 東大阪市と言っても生野区寄りで町工場がひしめき合ってる土地柄です。他は大概金属系なのにこちらだけが食品、このギャップがまた凄い。
 幹線道から探しに入ったがナビ付きでも発見出来なかった。これがまった細かい路地なので対向車が来たらどうすんねん、みたいな道をこちょこちょ探し回り、2周目でようやくそれらしいのを発見。
 どうです、普通の家です、わはは。
Photo  どっから見てもソース工場には見えんわな。ワタシも車を何とか停めてずずずいーっと奥まで入って営業車と醸造タンクを発見、ソースの瓶とその香りでようやくここがソース工場だと確信しました。ほんと分かりにくいんですよ。
 見た通りの「家」なので、玄関からお頼み申す、1本分けてくださいと。中からおばちゃん出てきて1本300円(500ml)やったか、で購入。
 これも何処で売ってんのか分からんもんなぁ。ネット販売されてんの?

244  はい、これが「星トンボソース」のウスターです。
 巷では生野区辺りの串カツ屋さん御用達やとか、分かるなぁ。だってかーなーりーシャバい。粘性がないので水みたいにシャバい。
 味は香辛料は控えめで玉ねぎ・トマトと甘味料の甘さって感じ。良く言えば素材の美味さを引き立てるが悪く言えば個性がない。
 しかしそのシャバさが最大のウリでやっぱりこれに合う用途と言えば串カツしかないでしょう。実際ワタシも家で串カツした際にこのソースを使ってみたが衣に味がよく馴染んで、じゃぶじゃぶ漬けてはぐはぐ食べました。
 どこまでマイナーでメジャーか分からんこのソース、串カツに特化するなら買いの一本だと思います。あ、油モンが合うならコロッケやトンカツにもマッチングするんかな。
 ワタシも久しぶりに舐めてみて、他に何に使えるのか試してみたくなりました。
 
 さーて次のソースはと…。

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2008年2月 6日 (水)

池下商店の「ヒシ梅ソース」

 毎日寒いですね。ワタシの腰は粉砕骨折→骨折→ヒビ→捻挫、とちょっとずつマシになってますがパキッと割れる前の状態にはまだ戻ってない、ホントに無理ができないので参る。
 一生付き合っていかなければならんこの腰痛、たまには優しくしてほしいもんです。

 今日はまたまた忘れた頃に(本人ももういつ行ったのか忘れてるって)あのコーナーに行ってみたいと思います。
 そう、地ソース巡り第五回、大阪の下町が生んだこのソース、池下商店さんの「ヒシ梅ソース」です。
 これも場所が凄い、「じゃりン子チエ」の舞台の西成区ですからねぇ。あ、漫画は西萩区でしたが。
 国道26号線で「花園」っていうスーパーのイズミヤの本社があるきれいな名前の付いた交差点があるんですけど、これを南に下ること200mくらいか、「松」って言う交差点があります。そこを西に折れてちょこっと歩いて探せばそこが池下商店さんのソース工場です。

731 Photo  こんなかんじ、町工場? 家工場? とにかくこじんまりとした家族経営のソース屋さんです。
 ヒシウメ酢ってのも造って居られるようです。
 ここって上にも述べてるように西成区で下町の典型的な所なんですけど、地名がとても良いんですよ。このヒシ梅さんがある所が「松」、真北が「梅」で真南が「橘」、東に行けば「萩之茶屋」に「天下茶屋」ですからねぇ、知らない人は平安とか雅な文化を想像するでしょうが、実際は「じゃりン子チエ」ですから(笑)。
 
191 192  ソースは中身がずいぶん少なくなってますがこんなんです。ラベルが家族団らんで何かと寒いこのご時世に暖かくさせてくれます。
 味は程良い酸味があってケミカルな甘さは控え気味、香辛料は飛び抜けて利いてる訳ではないが野菜の方の味がする。ワタシは個人的に科学的な甘みがダメなんで丁度良い塩梅です、ヒシ梅だけに(これってオチてますぅ?)。

 醸造タンクも見せてもらいましたがここもそうですが、とにかく圧倒的に手作りなんですよ。職人の業って感じの世界。工場内は木造りで(樽は流石に木樽ではない)ソースの香りがあちこちに染みてちゅうちゅうしたらソースの味しそうなくらい(をいをい)。
 ご多分に漏れずこちらもラベル貼りなどは手作業で一枚々々貼るのは大変だと仰ってましたが(3代目の奥さんでしょうか?)、やっぱこの近所の家には一家に一本ヒシ梅ソースなんでしょうね。
 ちなみにソースはこのウスターとタマリの2種類があって、今価格を調べてみたら900mlでどちらも580円、1800mlで930円、一応小さめの360mlで350円ってのもあるが、ガッツリ使うのでやはり900mlがお勧めかと。
 ワンダフルさんやヘルメスさんに勝るとも劣らんユーティリティな良いソースだと思います。
 スーパーではこの辺りでもあまり売ってるのは見んかったが、酒屋さんではそこら中で売ってるのを見かけた。ですので欲しけりゃ西成区の酒屋さんへGO! ついでに酒買ってこのソースで焼きそばやお好み焼きやたこ焼き作ってビール呑もう、串カツにももちろん適うぞ、ご飯の共にも使えるのでコロッケやとんかつにじゃんじゃんかけよう、いや浸けちゃおう(ウスター大好きですので)! きっとご飯もススム君だと思います。
 きっとファンになるよ、このソース。

 「じゃりン子チエ」に出てくるお好み焼き屋のおっさん「百合根」はんもこのソース使ってたんでしょうかねー。

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2008年1月24日 (木)

平山食品「プリンセスソース」

 ういー、毎日寒いですね。
 ワタシは昨夜、夏に向けて冬用に長かった髪の毛をバッサリ切りました。いやー、髪の毛ってあるだけでずいぶん暖かいんですね、耳や襟元なんて寒い寒い。
 よりによってこんなにくそ寒いのに切らんでもねぇ。
 前から見たら昔の永井真理子みたいで笑ってしまう(あ、歳がばれるな。んで永井真理子ってオーストラリアに居るってホンマかいなぁ?)、もちろん刈り上げてはしませんけど。

 今朝の朝日新聞の一面にも載ってましたが、昨日は指名手配犯が車を乗り捨てて奪って事故してと、御堂筋辺りを爆走してたそうですが、道理でパトカーと救急車とヘリコプターが走り回って飛び回ってたはずや。
 そんな事件もありながらワタシ自身には全く何の関係もなくテンションの上がらぬ毎日を送ってます。
 髪の毛カットして何か変わるかな。

 
 さておき、久しぶりに「地ソース巡り」を更新します。
 これもネタを寝かしすぎて熟成しきってますが(苦笑)。
 
Photo 820  これは阪神間、いや阪急沿線に住む人にはちょっと驚きのソースだと思います。
 平山食品さんの「プリンセスソース」。
 何が驚きって画像の通り、阪急電車のの高架下にソース工場がある、ちゃんと阪急電車走ってるでしょ? しかも王子公園駅から三宮方面に100mほどというその場所よ。
 王子公園駅付近の高架下にソース工場があるなんて誰が想像する!?
 線路は2本しかないからその幅を考えて下さい、細い細い、小さい小さい。
Photo_2  そんな規模ながらこんなふうに醸造タンクが並べられてます、手作り感ありありでしょ?
 ここも、ってか何処でもそうなんですけど近くに行くと香辛料とソースとしか言いようのない香りがして、ワタシのようなソース好きにはたまりません。
 何度も言いますが目玉焼きにはウスターソースですよね、ね。
 
190 191  ではそのプリンセスソースです、どん。
 ウスターと辛口、辛口はいわゆる「どろ」ソースのこと。
 ここのソースはちょっと他のソースとは違う、プリンセスと気高い名前が付けられてるが味はどうしてどうしてパンチがある。
 ラベルにも記されてるがズバリにんにく。これが何とも言えん後口にさせる。
 ソース自体は若干ケミカルで甘めだけどこのにんにくが利いてるので炒め物や揚げ物、特に串カツなんかにピッタリです。
 辛口も元は同じソースですので当然これもにんにくが良いアクセントになってる。
 こっちはそれほど激辛ではないのですが、旨みが濃い分だけワタシはこちらの方が好みですね。
 お好み焼きや焼きそばにはこちらでしょう。

 で、また値段が安い! 1リッター入りでで何と350円(去年の秋の話ね)! 辛口も同じ価格、このパフォーマンスには頭が下がる思いです。
 ここもご多分に漏れずラベルが手貼りで良い味出してんのよ。セロテープで貼り付けてるんやもん。
 何処で売ってるのかと言われると知らんとしか言いようがないが(をいをい)、平山食品さんは上で何度も述べてるが王子公園の駅近ですんで、直接買いに行けば良いと思います。
 話好きの大将(どう見ても社長とは呼びがたい・笑)がいろいろ楽しい話をしてくれると思いますよ。
 
 
 神戸はハイカラな街なんで洋食から飛び火して地ソースが多いんかと勝手に推測するが、大阪の粉モン文化に負けない神戸の高貴な名前の下町のソース(何を言っとるオレ・笑)、一度お試しあれ。
 

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2007年12月25日 (火)

地ソース巡り第三回、石見食品工業所の「ヘルメスソース」

 今年のネタは今年の内に(なるべく)、ってんで急ぎUPします(ちゅうても秋口の話なんですけど)、第三回目の地ソース巡り。

 今回は大阪の地ソースの雄、「石見食品工業所」さんです。

 ブランド名は「ヘルメスソース」。

027 028 029  その前に、このヘルメスソースさんの最寄り駅でワタシ的にツボにハマった物を発見しましたんでここに取り上げます。

 今はもう営業しておられないようですが、これ見て下さいよ。なんちゅうーか大阪的ですね。

 ①「お好み焼き」屋さん、これはまぁ良い。

 ②「甘党」ううむ、これでは「甘党・お好み焼き」ではなく「甘党お好み焼き」に見える。ま、甘味処も兼ねてる店も中にはあるわいな。

 ③小さくて分かりにくいので隣にズームした画像も付けときます。「甘党 お好み焼き ペイパームーン」??? なんじゃこりゃ???

 ④「うどん そば」。一体何屋さんなんでしょうか???

 ⑤入り口に回ってみました、なんとその正体は「カラオケ喫茶」でした、ばはは!!!

 

 多角経営ですね。

033_5 030_5  さて、ヘルメスソースさんですが、ワタシが初めて訪れたのはまだ夏も終わらぬ暑い頃でした。場所は大阪市は東住吉区大雑把に言うと長居スタジアムの南東ってところか、近くに大和川が流れてる。

 「世界レベルの大阪ええもん」という冊子にも取り上げられた地ソースですが、こんなのとてもソース工場には見えん。機械工場かケミカルシューズなんか造ってると言われたらそれも納得してしまいそうな無機質な佇まい。がしかし近くに行けば確かに香辛料と果実の臭いがするぞ。

 ちなみに右半分はカーペットかフローリングやったか? そんな工場やったような。

 こちらのソース工場もご多分に漏れず家族経営で、現在は3代目になるんかいなぁ。とてもにこやかなお顔が印象的でした。

 第一回のワンダフルソースさんと同じく、某TV番組で取り上げられて以降、注文がかなり増えたとか。

 実際、このソースにあるまじきデザインのラベル、これだけでも値打ちあるし一目見たらそのインパクトは強烈、ハッキリ言ってカッコええ。

032  ではヘルメスソースさんのウスターです。

 どうよ、この真っ赤なラベル。このロゴマークについて話を聞いたような聞かんかったような、そのへんは時間が経ってるので忘れちゃいました(いや、聞いたような気はするんやけど…)。

 当然、このラベルも手貼り作業で瓶も回収して洗浄して再利用してるそう、エコでもある訳です。

 ちなみにとんかつソースはいすゞ117クーペみたいなクリーム色のラベルになってます(また分かりにくい例えを)。

 味の方は非常に高次元でバランスの取れたソースで、香辛料も利いてりゃ酸味も程良くあって何の料理にもマッチします。ワンダフルさんとタメ張るワタシのお気に入りソースです。

 最近は生協さん向けで無添加のソースも造って居られるそうですが、そちらはラベルのデザインがイマイチ田舎臭い。ま、このウスターのラベルじゃあ生協では扱いにくいか。

 お値段は900mlで525円やったか、最近の原料高で値上げしたとこやけど更なる高騰で苦労してるそうです。生協さんのは350mlで525円やったかな?味のベクトルは徳島のヒカリソースさんみたいなんかなぁ、知りませんけど(無責任なこと言うなって)。

 あんまり興味のない人なら1本500円のソースなんてとんでもないと思うかもしれんが、そういう人はスーパー行って特売の148円くらいのソースを使えばいい訳で、こだわりの一本とするならば決して高くはない、むしろいい買い物だと思います。900mlやしね。041

とまぁ、こんな古いネタを思い出してはつらつらと書きつづってきたが、何と先週の土曜の夕刊に『ナニワの「ほんまもん」』ってコラムにこんな記事が!

ソース名の「ヘルメス」にまつわる話も載ってますのでお暇な方はご一読を、ってこれって著作権に違反してるか、ま、えっか。

大阪発信の世界レベルのええもん、一度お試しあれ。

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2007年12月11日 (火)

地ソース巡り第二回、木戸食品の「ドリームソース」など

 今週はG1が一休みの為、企画倒れにならんように2回目の更新をしたいと思います。
 あのコーナー、「地ソース巡り」です。
 あまりにネタがローカルすぎるのでさっぱり分からんでしょうがそのローカル臭がたまらなく良いのです。

 
830 2  今日紹介するのは最近ムチャクチャこのメーカーさんにハマってます、木戸食品合資会社さんです。合資会社ですよ(笑)。
 しかし商品ラインナップはかなり充実してます、この規模の会社にしては珍しくHPまである。興味のある方はどうぞ↓↓↓。

 http://www.kido-foods.co.jp/home.html

 場所は明石市なんですが、JRではなく山陽でもう一駅西へ行った所の西新町って駅になります。
 これがまたレトロな佇まいでまるで教室の様な床、わびさびの世界です。
 この工場で数々の意欲的な商品を作り出してるとは感動的ですらあります。
 木戸さんのB級さに心と胃袋をわし掴みされてる奇特なワタシはかなり木戸マニアと言える。
 
184 Photo  まずはウスターソースから、ブランド名は「ドリームソース」です。このラベルの無数のドリーム・ドリーム・ドリーム・ドリーム・ドリーム・ドリーム・ドリーム・ドリーム・ドリーム・ドリーム、笑ってしまいます。
 しかしこんなソース何処で売ってるんでしょうね。木戸さんの会社の前のスーパーでしか見たことない。
 味はかなり香辛料が利いててスパイシーです。そんなに甘くなく大人の味ですね。
 これだけで焼きそば作りましたけどかなり玄人な味です。美味しい作り方としては麺をほぐすのに水を差したりする人も多いかと思うが、水ではなくこのウスターソースで麺をほぐすのが良い。ほぐすんではなく味を染みこませる、そんなふうに使って欲しいですね。味を知る為にケチャップや醤油やとんかつとのブレンドはせず仕上げもがっつりドリームのウスターオンリーで作りましたけど子供が食べて喜ぶような味ではなくて、ビールが欲しくなる大人の味です。

186  続いてはちゃんとこんなのも準備されてます、「ドリーム 肉汁たっぷり 焼きそばソース」。
 何と肉エキス入り(笑)。他の焼きそばソースって通常品より野菜や果物を煮詰めて、といった差別化がなされてるが、ここのは肉エキスを入れることでより明確に差別化されてます。ウスターと言うよりとんかつに近いです。
 これも食べ比べで以前、上記の焼きそばを作った直後に2玉目を焼いて食べたがその味の違いは明白、焼きそばにはこれでしょう、流石「焼きそばソース」と謳うだけのことはある。
 具は至ってシンプルに豚肉とキャベツだけで仕上げたが普通のウスターの方がスパイシーで、こちらは旨味が際だってます。恐るべき木戸食品、ハマりますねー。

188  お次はこんなの、ステーキソースです。名前は「DREAM No.1 ステーキソース」。
 何でも以前、TVで沖縄のステーキハウスで中尾彬さんがこのステーキソースを手にした映像が出たらしく、その時の反響は凄かったそうです。しかし何処に売ってるのかが分からない(笑)。
 ワタシはここ本社&工場で手に入れましたので、欲しい商品が何でもあったんですけど、そんなことを皆が出来る訳ではないので、ここはNET通販での購入をお勧めします、って別にワタシは木戸さんの回し者ではありません、あくまでこのB級さに惚れ込んだイチ消費者です。
 で、このステーキソースは和牛には合わないそうです(爆)。オージービーフが良いとのこと、そんなん自ら言わんでも(笑)。
 見た目は結構赤っぽいのでどんな味かともちろんオージービーフで試してみたが納得、基本はとんかつみたいなソースがベースなんでしょう、スパイスの味がそんな感じ。それにトマトの酸味が利いて更に粘度が高い。だから肉に良く絡む。つまりどういう事かというと肉の味が濃い和牛ではあくまで肉が主役でなので塩・コショウなんかで食べるのが美味いけど、普段ワタシが食べてる肉の味があまりないオージービーフとかでしたらソースがよく絡むのでソースの味で肉を食べれるって寸法です。やはりB級です(笑)。最近はもっぱら愛用してるのでどんどん減ってきた、無くなっちゃったらどうしよう(汗)。

185  HP見ていただければ分かると思いますがホントにいろんなラインナップがあります。
 これは売ってるのを見たことがある、「フーチャンの中華料理の素」。「フーチャン」って何や、ってな突っ込みは止めてくだされ。
 基本的にワタシは何でも自ら作り、化学の力は使わないタイプなんですけど、たんまにカップラーメン食べると美味しい、そういうノリですかね。
 これは「中華料理の素」と名付けられているが何にでも使えます、ドレッシングにもナイスだそうです。ですが基本は炒め物、だけど炒飯には使ったことないんですけどね。
 ワタシは夏の間はゴーヤチャンプル作る時によくアシストしてもらってました。スパムでなく豚バラ細切れにゴーヤ、もやしも入れちゃおう、それに塩・コショウして最後に「中華料理の素」(そのまんまな名前やなぁ)を一回しで見事にゴーヤチャンプルになります。ちなみに姉妹品で「ゴーヤチャンプルの素」もホントにありますが、何でこんな限定品なんでしょうか、かなりニッチな所を突いてます。ゴーヤチャンプルが普通のご家庭の食卓に年に何回上るんでしょうか? 「フーチャンの沖縄そばだし」なんてのもあるんですけど他に使いようがない、沖縄そばだけやん、ソーキそばや中身汁にも使えるって載ってるけど一緒やがな(笑)。後、「中華風焼きそばの素 メチャうま!」とかね、本当にたまらなく好きです、このノリ。結構中華のラインナップは充実しててその他「回鍋肉のたれ」とか「醤油ラーメンスープ」とか「餃子のたれ」、「チリソース」、「冷麺スープ」、挙げ句は「がらスープNo.1」ってなもんまである、素晴らしい品揃え。ま、業務用がメインでやっておられるようなので「中華の素」から派生していろんな商品が出来上がったんでしょうね。

189  最後にこのパスタベースを紹介して締めくくりたいと思います。
 基本的には「中華の素」、おそらく「ゴーヤチャンプルの素」とベースは同じだと思います。オイスターソースが使われてば「中華の素」になるし必殺肉エキスにチキンコンソメをを使えば「パスタベース」になるんでしょう。HPでの煽り文句は「味の魔術師」ですから(笑)、だけど名前には「フーチャン」、このギャップがたまらなく良い、わはは。
 レシピ集ではナポリタンにも使用されてたが、ワタシはスープスパがあってると思うな。めんどいので冷凍のシーフードミックスなんかを買ってきて玉ねぎとにんにくをみじん切りにしたのに併せて炒めて白ワイン(ワタシは焼酎で代用します)入れて更に加熱し、固めに茹で上がったパスタと茹で汁を加えて仕上げにこの「パスタベース」を加える、最後にパセリをぱらりでこの「パスタベース」の実力を分かってもらえるのではないでしょうか。だから問題は何処で売ってるか、ってことなんですけどね(笑)。

 
 ワタシが大学生の時に初めて読んでから大ファンになった同じ宝塚在住でらっしゃった故中島らもさんが、そのエッセイで「B級はエイキューだ!」と仰ってましたが、ワタシもそう思います。
 このB級具合をどうぞお試し下さい、味のマジックにハマること請け合い。
 今ならセットなんてお歳暮なんかに良いかもねー(ほんま、回し者みたいになってるよなぁ・笑)。

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2007年10月30日 (火)

新企画、「地ソース巡り」第一回ハリマ食品さんの『ワンダフルソース』

 さーて、もう11月だというのに昨日は25度を突破して夏日になってしまったここ関西、夜も我が家では扇風機が回っておりました。

 毎日快晴ですが木曜は雨だそうで、その影響で週末はようやっと20度を割り込むとか、風邪も治った所でのこの急激な変化にまた体調崩さねば良いけど。

 それでは今日からまたしても新しくカテゴリーを増設したいと思います。
 
次から次へと増やすのは構わんが、責任もってキッチリ更新せいよ、と自分に言い聞かせておきます。半ば死にかけてるカテゴリーもあるもんなぁ、わはは。
 

 はい、では新しいカテゴリー、タイトルは「地ソース巡り」です。
 関西には大手メーカーのソース屋さんがあるんですが(イ○リとかオ○バーとかね)、兵庫・大阪・京都などに大小様々な酒蔵が見られるように、地元のソース蔵(蔵とは言わん、工場か)も多いんですよ。逆に言うと関西は粉モン文化なだけに地域に根付いた地ソースが強いと言える(ホンマか?)。
 
でも結構それぞれの家庭にそれぞれお気に入りのソースはあるようで、最近はお好み焼きソースでも関西では「オタ○ク」が席巻してたりなんかするけど、そこは関西人、へんこな人が多いのですよ。
 
こんな町中にこんな規模であるの!? これって工場? そんなの聞いたこともねぇ、ってな不思議なソースワールドにどっぷり浸かっていただこうかと。もちろん二度付け禁止など野暮なことは申しません、何度でもお浸かり下さいませ。 

032Photo_5 では、栄えある第一回目のこの「地ソース巡り」に登場していただくのはワタシがここんとこあれこれ食べ比べた中で一番のお気に入りのこのソース屋さんです。
 
その名はハリマ食品さん。ブランド名は『ワンダフルソース』、醤油は『千々里(ちちり)醤油』。
 
何と尼崎の地ソースです、これはなかなかレア度高いソースだと思います。何処で売ってるのかと言われると、何処で売ってるんでしょ(笑)? 尼崎の地元のスーパーなんかでは売ってるかもしれませんね、いわゆる「地産地消」ってやつか。大阪の西成区の某ソース屋さんは地場の酒屋さんでの取り扱いが多いので、こちらも酒屋さんで扱ってる可能性もあるかも。
 場所は見ての通り、ちょっと町中からは外れてます、尼崎と言うより伊丹寄り。近所に新幹線が走ってるのでそんな場所だと想像して下さい、周りは畑。ま、ソース工場なんで香辛料の香りがきついのであまり都会でやられても近所が困ると思うが(しかし町中の工場もあったりして驚かされるんですけど)。
 
ワタシはこちらに2回お邪魔させていただきましたが、家族経営でみなさん優しくて何とも良い応対をしていただきました。
Photo_2Photo_6  ハリマ食品さんはソースだけでなく醤油や酢にポン酢、あと注文により焼肉のタレなんかも委託で造られてるそうです。この規模でなかなかの多角経営です。
 
ワタシがここを探し当てて(初期の頃の讃岐うどんの店探しに共通する物がある)工場(ってか作業場)を見て何に一番驚いたかというと醸造用の樽が何と木樽!!! これはかーなーりーショッキング。木製樽がいくつあったかなぁ、5・6樽あったように思われます。ホンマに手造りなんよねー。

030 031  さて、そのソース、何でも2ヶ月に1回、3日かけて仕込み、2週間かけて完成だそうですが、その内1週間は木樽で熟成させるそうです。
 最初に訪れた時には娘さん(ですよね?←誰に聞いてる・笑)しか居なかったので、図々しくも延々と質問やら世間話なんぞして帰りましたが(商品も買わずに鬱陶しいヤツ)、2度目に訪れた時は買いに行ったので大きな声で「下さいな」、と言うと、この時は家族総出で作業してらっしゃいましたが、娘さん(そうですよね?)が「とんかつは今ないんやけど…」と言うのを遮って「ワタシはウスターが欲しいんです!(基本的にワタシはウスター派です)」と言うとそりゃ良かったとばかりに1本の空き瓶を取ってきて熟成されたソースの入った木樽に持って行き木樽の栓を開いて直接瓶に流し込んでくれました。そしてその瓶を打栓してからこの愛らしいラベルを貼って賞味期限の印字を打って…なんつー家内制手工業!!! 1本500ml入りで400円やったか。

028 029  醤油も造って居られるので買って帰ろうかと思ったんですが1升瓶でしか販売してないとのこと。ううむ、さすがに持ち帰りはキツい、と悩んでたら社長(ってか大将ですね=おやっさん)が「小さい入れ物に入れたれ」と仰ってくれたので、このサイズでいただきました、500mlくらいでしょうかね。これもその場で詰めていただいてラベル貼って賞味期限印字してくれて、挙げ句に「これは持って帰り」、となんとタダでいただいてしまいました。ありがたやありがたや。なので価格の方は謎であります。

 味の方はソースはワタシ的には非常に香辛料と野菜・果実の甘さのバランスが取れていて何の料理にも合うと思いました。シャバくもなく甘ったるくもなく、ラベルは可愛いですけど味は大人です。事実、家での串カツにも焼きそばにもどんぴしゃで、最近は土・日の朝ご飯の目玉焼きにも愛用しています(ところで目玉焼きって黒コショウにウスターソースですよね! 更に上級者Ver.では黄身にタバスコですよね、ね、ね)。
 
とにかく味のオールラウンダー、万能選手です。
 
千々里醤油は濃い口ですがこちらは少し甘め、っても九州の醤油ほど甘くはありません。うどん出汁に使ったり、納豆に添付されてるタレなんかよりこの醤油の方がよろしいかと思います。

 レアだレアだと思うあまりちみちみ出し惜しみして使ってましたが、よう考えたらこのハリマ食品さんがウチから一番近い、車で20分あれば行ける。なのでばんばん使って何度でも買いに行こうと思います。

 さあ、いつまで続くかこの企画(笑)。

 

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