正月どこ行くともないので、昨日と今日で和歌山にショートトリップしてきた。
日帰りでも行けるがあえて泊まり。
夜は「すず音」さんに行こうと思ってたが、早々に予約で一杯だということだったので、昼に行こうとしてた「フライヤ」さんをメインにした。
変わりに昼は前回9月に行った時に臨時休業してた「〇京」さんに行った(開いてて良かった)。
やっぱり所謂「車庫前系」の方が和歌山ラーメンは好みかな、ここの豚骨は骨まで溶けてるという超濃厚ではないが、とろりとしたそのスープは醤油ダレの塩梅が丁度良く、麺も細麺より少し太いがむっちりしててナイス、やはり和歌山で一番美味いのはここやと再確認した。
そして夜はその「フライヤ」さんでハンバーグであるミンチボールとタンシチューとマカロニグラタンのチキンコキールというのをいただいてきた。
とにかくここは何食べても美味い、中でもタンシチューは絶品、これだけの為にまた和歌山行ってもええわ。
さて、本題。
いつから始まったのか知らんが、コロナ禍においてBSで「植野食堂」という番組が放送されている。
キャッチコピーは「日本一ふつうで美味しい」である。
内容は雑誌「dancyu」の編集長の植野さんがコロナ禍で外食もしにくいことから、巷で有名な美味しい料理にスポットを当て、料理を習いに行って自分で作ろうという物。
毎日何らかの形で再放送されてるので観られたことのある方も多いのでは。
けど、あんまりワタシには馴染みのない店ばっかりなので、いつもは適当に流し観してるんだが、たまたま観た回が池袋の店だったので、これはチェックして行かなければと思った矢先に、年内最後の東京行きの予定がクリスマス前に入った。
店の場所は池袋の西口だというではないか、まさにワタシのホームグラウンド、行かんと!!!
この時の番組内容は、視聴者からこの店の名物料理の一つの作り方を教えてもらって来て欲しいという内容だった。
なかなか豪快でそそられる料理にだったので、それも行こうかなと思った理由の一つ。
だから場所は西口の東京芸術劇場すぐ、2階に「蒙〇タンメン中本」さんがあるのですぐ分かる。
いや、逆か、この店の2階に「中〇」さんがあるのですぐ分かるのか。
・キッチンABC 西池袋店:豚からしセットB メンチカツ880円・「ちょび辛」おためし黒カレーソース80円・ビール(中)550円×2
この日は名古屋で夕方の前まで仕事しててから東京に向かったので、到着は夜19時半。
佇まいは洋食屋というか何というか、奇をてらってなくて普通やな。
しかし普通じゃないのはなかなかメニュー名から味が想像しにくい物が多いこと。
オリエンタルライスとかインディアンライスとか豚からしなんて何じゃそりゃやもんな。
店内入ってびっくり、ほぼ満席でみんなガツガツ食べてる、ある種異様な光景やった、すげー。
席にはアクリの板が装備され体制は万全。
真ん中の2人席の一つが空いてたのでそこに座らせてもらう。
しかし人気店やな、活気あるわー。
ではメニュー確認。
TVで紹介されてたメニューは豚からし焼肉、からしとは黒コショウのことで、豚バラを塩麹に漬けてフライパンで焼いて黒コショウをこれでもかと振りかける一品。
塩麹だけで美味そうやのにコショウまみれなのよ、あらもうネタバレしちゃった、ははは。
ここは本当にメニューが多くてどれも美味しそうなんだけど、とりあえず豚からし焼肉というライス・味噌汁付のセットメニューが730円ととんでもリーズナブルな価格であるんだが、それだけではもったいない。
すぐ下に豚からしセットというのがあるではないか、AだとかにクリームコロッケでBだとメンチカツ、Cならチキンカツとなっている。
前の週に「敦賀ヨーロッパ軒」さんでメンチのパリ丼を食べたので、ここはメンチ対決ということにした。
本当はライス(小)って言うつもりだったんだけど、先にビール呑んだら忘れてしもうて、10分後に普通盛で出て来ちゃったのがこれ。
メンチカツの存在感でかいなー、豚からし焼肉を食ってるやん。
ケチャップスパにキャベツにライスと味噌汁、意外とライス多いな。
酒吞んでご飯食べる習慣ないけど、まぁええわ。
んじゃ豚からし焼肉食べてみよう、あ、その前にキャベツから食べんとね、もしゃもしゃもしゃ。
改めて、豚をもぎゅっと、ふむふむ、これが塩麹の旨味か、単なる豚に塩コショウでは全くないワンランク上の味や。
コショウは見た目の割にはそんなにガツンと来なかったが、これはライスも良いけどビールもススム君やで、ごきゅごきゅ。
続いてはメンチやメンチ、ソースかけてばくり。
おおっとぅ、これはワイルドな味やな、衣厚いけどミンチの量がかなりあるので食べ応えにジューシー感が伴ってる。
玉ねぎもざく切りで食感がしっかりしてる、これもライスよりビールちゃうの、ごきゅごきゅ、ぷはー。
ビールお代わりで第二ラウンド、決して上品な味ではないんだけど、ボリュームに値段考えたらとんでもない店よここ。
さて、困ったのが残ったライス。
けどワタシくらいになるとちゃんと手は考えてあるのだ。
って大袈裟な、アクリの板にこんなのが挟んであったので、「ちょび辛」おためし黒カレーソース80円でライスを食べようということ。
このお店は黒カレーも有名らしいので、「ちょび」でも食べとかんと。
注文したらすぐ来たよ、なるほど確かに「ちょび」だわ。
でもワタシは少量のおかずで大量のご飯を食べられる人間なので、これで十分。
つか、豚からしもメンチもちょっとずつ残してるし。
どりゃ黒カレー、こうしてライスにかけると、カレーというより海苔の佃煮やな、関西で言うと「アラ!」みたいな。
ささ、食べましょ、ばくばくばく、ほう、固形のルゥに辛さを足してる感じか、それに色はイカ墨か竹炭か。
これもなかなかのパンチ力、いやデビルチョップはパンチ力か(ナンノコッチャ)。
この量でライス一皿イケちゃうくらいのパワーあるよ、だから黒カレーだと結構辛くてインパクトあるんやろうな。
はうー、図らずも豚からし焼肉にメンチカツに黒カレーまで食べることができた。
1食で3つ美味しかった。
塩麹を使ってるので、家での味の再現は難しいが、やっぱり旨さの奥が深くなるな。
それにコショウまみれ、若者の胃袋ワシ掴みや、値段も値段やし。
うーん、東京でここまで安くて美味くて量も多いという三拍子揃った店があるのか。
確かにこりゃ通うわ、近所に住んでたら週イチで行くね。
ビール以外にも酒メニューがあれば良かったけど、それだと多分この店の趣旨から外れるんやろうな。
ガッツリ洋食屋さんばんざーい♪
ということで大変だった2021年も終わる。
来年もお気を付けて良いお年を。
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