越前市武生「極 池上遼一展」&武生公会堂記念館企画展「極 池上遼一展」関連後援会「劇作家 池上遼一ができるまで」講師 池上遼一氏&池上先生サイン会
7月下旬に東京から北陸に行ってた。
最後、福井県は越前市武生で仕事を終えたんだが、JR武生駅出て南に歩いて1分の所に観光案内所がある。
ここで何か新しいイベントやってないか、いややってないだろうなと思いつつ立ち寄ってみたら、凄いイベントやってるではないか。
これは是非とも行かねばならない!!!
武生と言えば越前そばであったが、2010年に武生出身の劇画の巨匠、池上遼一センセが描いたキャラクターの「武生に来たらボルガライス」というコピーで武生もボルガライスも一躍有名になったのではなかろうか。
それまで秘かにボルガライス食べ歩きしてたが(あ、ボルガライスってオムライスの上に豚カツが載った食べ物ね、最近たまに関西のスーパーでも売ってるの見かけることあるよね)、これ以降はピッチが上がって当時はボルガライスを食べられる店はほぼコンプリートした。
洋食屋さんのみならず、おそば屋さんや中華料理屋さんでもボルガライス出す店はこの幟が立ってたし、ポスターもあらゆる所に貼られてた、タクシーの窓にも小さいステッカーが貼られて、まさに町興し感がたっぷりしてた。
その旧武生市、現越前市武生の武生公会堂記念館で池上遼一センセの展示会をやってるというではないか、今も描き続ける日本で三本の指に入る劇画の巨匠、これは漫画好きかつ池上遼一センセのファンでもあるワタシは行かねばならない。
・極 池上遼一展
場所は武生駅出て南西へ歩いて5分も掛からん。
古い建物あるなとは思ってたが、こんなイベントやるとは。
しかも全国初開催らしいよ、これはかなりお宝や。
入場料は500円、7月1日~9月1日までなので行かれる方はお急ぎを。
そして、併せてボルガライスとの共同企画「ボルガライスを食べようキャンペーン」をやっている。
これはこの展示会の入場券の半券をボルガライス協賛店で提示すると、上の「武生に来たらボルガライス」のクリアファイルがもらえるという、ワタシにとっては喉から手が出る程欲しい一品。
さー、行きましょかー。
ということで、ホント駅からすぐなのでいきなり着いちゃう。
今までは縁がないから通り過ぎるだけだったので、まじまじと見たこともなかったが、改めて見るとなかなかに味わい深いではないか。
うーん、昭和レトロや。
調べてみたら昭和4年に開館とある、ホンマかいな、すげー。

上の画像に赤で丸したのがこれ、かの有名な「クライングフリーマン」の火野村窯やないか。
そして下の画像、つまりはこの展示のキモ、今回のチケットにもなってる「サンクチュアリ」の北条と浅見やね。
うーん、どっちも人気作やねー。
今の「BIGIN」も「サンクチュアリ」に負けず劣らず面白いけどな。
玄関入ってくるっと回り込んだらその「サンクチュアリ」と「BIGIN」の揃い踏み、この右側の「BIGIN」の日本の極道、新海がまた良いんだよなー。
池上センセはいつの時代も描く男が格好良い。
特にヤクザ描かせたら日本一は間違いない(笑)。
右奥に階段があってそこから上がった2階が「極 池上遼一展」の受付となっている。
なのでここまでは無料で見れるぞ(ヲイヲイ)。
踊り場の上には「I・餓男(アイウエオボーイ)」と「男組」が掲げられている。
実はワタシは「I・餓男(アイウエオボーイ)」は読んだことがない。
「男組」の流全次郎と神竜剛次はまだ分かるけど、でもワタシがしっかり読み始めるのってその次の「男大空」からなんだよねー。
池上センセにとってはこの「I・餓男(アイウエオボーイ)」と「男組」が自分の出世作って仰ってたから、やはりこういう展示になったのであろう。
ちなみに「I・餓男(アイウエオボーイ)」は当時の絵じゃないので、分かると思うけど(左の「男組」の前の作品)。
しかし神竜剛次の見事な富士額よ、国宝級やな、ははは。
で、階段上がった所に上で述べてる「ボルガライスを食べようキャンペーン」ポスターがあり、下の画像の奥の扉が開いてる右手の部屋が展示会場となっている。
上手く隠してるけど、この扉の向こうに受付があり、おねいさんが座ってて入場料を徴収される。
展示室はカメラ禁止なので、そこから先の画像はない、生原稿やからねー。
ざっと言うと序盤は貸本漫画家時代の「ガロ」の掲載作品とかから始まり、「I・餓男(アイウエオボーイ)」に「男組」、「クライングフリーマン」に「信長」や「サンクチュアリ」、「HEAT-灼熱-」に、もう15年前の連載になるのか、メチャメチャ面白いなと思って読んでた三国志物の「覇-LORD」やら、原作があの山本英夫センセの「アダムとイブ」なんかも展示されてた。
もちろん「BIGIN」も。
ホンマ、漫画じゃなくて劇画、いや芸術作品と言っても過言ではない。
カラー原稿もあったけど、カラーもまた素晴らしい。
そんで展示室の反対側の部屋には表同様フォトスポットとして「クライングフリーマン」が置かれている。
その隣のスペースには単行本が並べられている。
のだけど、この右端にある「HEAT-灼熱-」なんだが、小学館漫画賞受賞作品でありながら、実は読んだことがない、むー。
ま、作品多いしね(ということにしてくれ)。
この日は半券持って「ヨコガワ分店」さんでボルガライス食べてクリアファイルもらって、いやー、充実してたなーと、満足して武生から帰ったのだが、話には続きがある。
後からこの企画について越前市のHP見てみたら、関連イベントとして8月10日に池上遼一センセの先着100名の講演会と抽選30人のサイン会があるという。
特にサイン会は是非とも行きたい、しかしこれはメールでの応募となっている、しかしワタシは持ってる男なので当たるやろうと応募したら本当に当たってしまったのでワタシはやはり凄い。
なので先週の土曜日、つまりは8月10日に武生まで行ってきた。
青春18きっぷの季節でもあったので、武生のみならずこの3連休(ワタシはお盆は出勤)でぶらっとしてみた。
・武生公会堂記念館企画展「極 池上遼一展」関連後援会「劇作家 池上遼一ができるまで」講師 池上遼一氏
このキャラクターの後ろの龍はJR武生駅構内に展示されている「越前打刃物 昇龍」。
上の画像ね、この龍は全てが刃物で出来ているという、芸術的にもとても素晴らしくも美しい物で、職人の心意気が見て取れる。
それと池上センセがコラボするとは流石である。
講演会場は駅前のアル〇ラザの4階の越前福祉健康センターの多目的ホールで行われた。
100名とのことであったが、実際は150名くらい来てたので、臨時で椅子が追加されてた。


これ見たらどれだけ池上センセが越前市のPRに貢献してるかが分かると思う。
ボルガライスに越前和紙に越前打刃物に越前箪笥やからな。

ちなみに7月末に観光案内所に行った際におねいさんと親しくなってたのが関係あるのかないのか、今回また行って、サイン会が当たったので講演会も来た、と言ったら、じゃポスター差し上げますと、ボルガライス以外のポスターいただいちゃった。
どんだけ持ってんねん、うひょー。
貴重な講演会は看板屋時代の話からガロに投稿していた頃の話、水木しげるセンセのアシスタントの話から「I・餓男(アイウエオボーイ)」に「男組」の話に至り、高橋留美子センセにまで及び、雁屋哲センセや工藤かずやセンセや武論尊センセこと史村翔センセの話で1時間半があっという間に過ぎて、質問タイムもあったんだが、それは時間の都合で打ち切りとなった。
サイン会があるからね。

・池上先生サイン会

15時45分に会場を後にして、始まりの越前市武生記念公会堂記念館に向かう。
サイン会は16時から、30人中ワタシの番号は26番であった。
上の画像では「サンクチュアリ」と「BIGIN」が展示されてたスペースがサイン会の会場となっている。
主に男性が多かったが、女性も居て、「サンクチュアリ」の単行本にサインして下さいという方が居らっしゃった。
かと思えば、「クライングフリーマン」の影響か、日本語で「私は40作以上もあなたの作品を読んでいます、一緒に写真撮って下さい」みたいな内容を印刷したパネルを持ってきてた香港人2人組とか、流石巨匠と改めて思った。

そうしてこの越前和紙のイラストの右下に書かれたサインがこれ。
流石の画力、圧巻や。
池上センセはシャイで優しいお方、ファンにはかなり丁寧に応対されてた、一緒に写真を撮る時には眼鏡を外して写るという(笑)気配り。
またファンになっちゃったよ、「BIGIN」続き楽しみやわ。
あー。行って良かった。
この2週間で武生を堪能した。
いつも武生には何もない、商店街が死んでる、と文句ばっか言ってるが、ちゃんとやることやっとるんやね。
締め切りもあろうによく池上センセも来られたこっちゃ、武生愛を感じたわ。
年内もう1回は仕事で行くか、また何かおもろいことやってるか覗きに行きたい。
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