ウラジオストク観光「鷲の巣展望台」から金閣湾大橋を観る
昨年の9月12日~16日までロシアはウラジオストクに行ってた。
とにかく坂がきつい、強いて言うなら長崎のような町であったが、食べ物は美味しく、特にピロシキとボルシチとシーフードはどこで食べても美味しかった。
物価も安く、治安の心配なんぞこれっぽっちもすることがなかったので、また行きたい、いや歩き回ることがなければ住んでも良いとさえ思ったくらい(ただし冬の寒さは知らん)。
そんなウラジオストクだが、実際シベリア鉄道の始発駅であるウラジオストク駅以外にどこが見る所があるのかというと、これが実はあまりない。
駅は100年も経つ駅舎で味わい深いし、「勇午」の別府勇午もロシア編で-20度のウラジオストクからモスクワ行きの列車に乗ってる。
リアルな所では駅前に今は残ってるのも少ないレーニン像があるくらい。
そこがウラジオストクは2泊3日で十分と言われる所以。
しかしガイドブックには必ずここがメインとして載せられている観光ポイントがあるのでそこを紹介する。
【鷲の巣展望台&金閣湾大橋】
ウラジオストクのガイド本(1冊しかないが)には「港を見渡す極上の夕景に立ち会う」とある。
あと、~ウラジオストクに来た人が必ず訪れる鷲の巣展望台。夕日に赤く焼けた空が濃いブルーへと変わりゆく日没前の時間帯がおすすめ~、これは本当。
ウラジオに来た人が必ず訪れるというのは、上でも述べたが他に観光ポイントがないから、ということもある。
ホント、ここ来ない人はシーフードを食べに来てる人だけちゃうか。
ちなみに上のレーニン像のお腹当たりを貫くように架けられているのが金閣湾橋である。
じゃ、どうやって行くのかというと、歩いて行くのである。
起点をウラジオストク駅から徒歩5分程の中央広場とする。
ここは金曜から日曜まで朝市が出るかなり広大なスペース。
上2つが平日、下2つが朝市開催時、「オレンジライフ」と日本語で書かれた車があるが、中古車で流れてきてるだけなんで一切関係ない。
この中央広場の北側を通る道が平坦なくらいで、後の道は大概坂道、歩いて行けばかなり急な坂道に遭ってしまうこともあるので、注意が必要、は余談。
初めて行くのに夜行くのはやはり無謀であるので(全然安全だけどね)、時間があるのなら試しに昼間登っておいて、もう一度夜、ビール片手に来るのが良かろう(そんなことしてるのワタシだけでしたスイマセン)。
だからその中央広場の北の道を東に歩く、橋は遠くに見えるが、10分も歩けば橋の下側まで辿り着く。
この橋の真下を北東に坂を上がっていくのだが、この道が舗装されてない。
一大観光地(規模は小さいがウラジオストク的に)であるはずなのに巨石がゴロゴロ転がっている。
なので最初はこの道で合っているのか悩むが、信じて突き抜ければその先にケーブルカー乗り場がある。
坂を上がって5分程のケーブルカー乗り場がこの建物。
はい、全くケーブルカーの乗り場には見えません。
とてもとても地味な建物なので地図とにらめっこしておかないと必ずスルーすること請け合い。
ホントこれが目立たないので目印をこれにして行こう、手前にプーシキン劇場があり(これがまた分かりにくい)、その敷地内に「しょんぼりプーシキン像」があるのでこれを探しに行けば自然とケーブルカー乗り場に着く。
ちなみに何で「しょんぼり」してるのかは知らん。
さて建物の中に入ってみてもやっぱり乗り場って感じがしない、メチャメチャ質素。
5分間隔くらいで登り下りが交差する形で動いているので、停まってなくてもちょっと待てばすぐに来る。
隙間からこういう感じですれ違う様が撮影できたりする。
ちなみに乗ってる時間は2分くらい、だから歩いても行こうと思えば行けるが、いかんせん急こう配で高低差70mあるので、R14(14ルーブル=28円)と安価なことから乗ることをお勧めする。
下りなら歩いても良いかもしんないけど、ワタシは結局歩きなしで4回乗った。
お金はケーブルカーに料金を徴収するおばあちゃんが乗っているので、乗り込む際に支払う(この料金を徴収するおばあちゃんは路面電車でもかなり活躍してたので、高齢の方がよく働く国だと思った)。
登ったからといってそこがすぐ鷲の巣展望台に直結してるわ訳ではない。
幹線道路があって、大きな交差点となっており、真ん中がちょっとした広場になったロータリー型の交差点となっている。
よって地下道で反対側に向かい地上に上がって陸橋を渡り、鷹の巣展望台に辿り着く。
上はケーブルの駅を降りた所から撮った画像、下が上のロータリーの左側で写ってないが陸橋から撮っている、真ん中左がケーブル駅で右に金閣湾大橋が写っている。
何かよく分からんオブジェとか置いてあるが、それは気にしなくても良かろう。
とにかく人の多さを実感する、中国人と韓国人、特に韓国人。
ここ10年で爆発的に観光客が増えたという韓国は、近所だということもあるし、物価も同じくらいで気軽に行けるということから人気だそうだ。
中国人はバスから吐き出されてるように出てきて集団で行動する原色の服を着た高齢者の方が多い。
韓国もバスでどかんと出てくるのだが、着てるものはそう違わんが、やはり髪型と鼻が違うように見受けられる。
そんでスマホンの国なので、自撮り棒も含めてとにかく悪ノリして撮影してることが多い。
そして日本人は(ワタシだが)、ビールを呑んでまったりしているという、いずれもマナーとしては宜しくない(ウラジオストクでは外で呑んでる人は皆無)。
では昼と夜の金閣湾橋を並べる。
コンデジなので写りはたいして良くないと言い訳しておく。
やっぱり夜がきれいっちゃきれいか。
でも昼は昼の良さもあるので、両方行くのがやはりベストかと。
ちなみにこの橋は2012年のAPEC開催に向けて3年かけて完成した橋だそうだ。
地元の人たちの念願であったとか、ロシアが本気出すと凄いってことやね。
つっても橋の国日本から見たら別に特別凄いとは思わないんだけど、そこは異国に来たことによるマジックってことで。
ちなみに展望台にはこんなふうにキリスト教を布教した東方正教会の宣教師キュリオスとメトディオスの像がある。
そんでお約束で愛鍵がソウルタワーほどではないがしっかり繋がれている。
ロシア人もこういうことするのね。
何せこの鷹の巣展望台は売店が何もないので、観光地ではあるが野ざらし状態。
何か事故とかあったらどうすんのかとか、それこそ売店で愛鍵じゃなくとも、飲み物食べ物を置いたら結構な売り上げになると思うんだが、そこはロシアの政策なので分からん。
なので鷲の巣展望台に2度目、つまり夕方に行った際に、アムール湾に沈む夕日を観ながら一杯呑もうとアルコールを持参して行ったのだが、誰もそんな人は居ない。
だから逆に管理人とか居たら酒呑むなと注意されてしまうのであろう。
いやー、本当に中国と韓国の団体客は多かった。
ということで、ウラジオストクに行けば金閣湾橋は絶対外せないポイント。
坂歩きだけを注意して、良い景色を堪能してクレイ。
GWの10連休くらいだと丁度街歩きに良い季節だと思うのでレッツウラジオ。
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