砂の美術館 第8期展示 砂で世界旅行・ドイツ編~中世の面影とおとぎの国を訪ねて~
古い話だが、祭日のない月6月に鳥取に行って来た。
そん時の話は「すなば珈琲」さんで取り上げた、しかし「すなば」さんはあくまでお昼ご飯食べただけ、メインはあの凄いのを見に行ったのである。
まだシルバーウィークの予定が決まってない人に是非とも行ってもらいたい!!!
・砂の美術館 第8期展示 砂で世界旅行・ドイツ編~中世の面影とおとぎの国を訪ねて~
鳥取には悪いが、正直砂丘は一度見たら10年は見なくてええやろ、だって景色変わらんし。
だけどこの砂の美術館は毎年展示物が変わる、だから毎年鳥取に行ってるのだ。
今年はどんな砂像を見せてくれるのかと楽しみで行った。
ウチからだと中国道宝塚ICから佐用まで行ってそこから無料の鳥取自動車道に乗り換えれば2時間で着く、高速料金も2000円くらいか。
香川にうどん食べに行くよりも速くて断然安い、しかししつこいが「砂の美術館」しか見る物がないので年に一回しか行かない(笑)。
タイミングもGWだと混んでるし、夏休みでも混んでる、展示は2016年1月3日までやが、冬は雪が降るので走れない。
しかし秋まで待てない、となると6月の普通の土曜日ってのが条件的にピッタリだった訳だ。
では「砂の美術館」に行ってみよー。
今回は「ドイツを代表する名城ノイシュバンシュタイン城をはじめ、世界中で親しまれているグリム童話の世界など、ドイツの歴史・文化にちなんだ23作品を展示しています」とのことである。
じゃ、順番通りに見てみよう。
①グリム兄弟の銅像(ハーナウ市姉妹都市記念):兄ヤーコブ・弟ヴィルヘルムの2人が編纂したグリム童話は世界中で親しまれている。彼らが生まれたドイツ中心部の街ハーナウ市のマルクド広場には兄弟の銅像があり、2001年にはハーナウ市と鳥取市は姉妹都市提携を結んでいる。
②『ヘンゼルとグレーテル』グリム童話より:ヘンゼルとグレーテルは迷い込んだ森の中でお菓子の家を見つけた。そこには人食い魔女が住んでいて二人は捕まってしまうが、グレーテルは魔女をかまどの前に誘導し、思い切り突き飛ばし助かった。こうして助かった兄妹は、魔女の家にあったたくさんの財宝を抱え、両親の元に返り幸せに暮らしました。
③『ハーメルンの笛吹き』グリム童話より:昔々ハーメルンの街では大量に発生したねずみに困り果てたところ、私の笛でねずみを退治しましょう」と色とりどりの布で作った衣装をまとう笛吹き男が現れた。男は笛の音でねずみを川に集め、一匹残らず退治したが、町の人は約束した報酬も与えず文句をつけて笛吹き男を街から追い出した。笛吹き男は6月26日に再びやってきて笛を吹くと、笛の音に誘われた町中の子供130人が笛吹き男についていき、二度と街に戻ることなく消えてしまった。以後、ハーメルン市では道端で笛を吹き鳴らすことを禁ずる法律があるそうです。
④グリム童話:現在では160以上の言語に翻訳され親しまれている。今回その代表的なメルヘンのうち、『ブレーメンの音楽隊』『赤ずきん』『白雪姫』でグリム兄弟の世界観を表現している。
⑤ベルリンの壁建設:1961年につくられたベルリンの壁、第2次世界大戦以後、東ドイツの経済の悪化の為、東ドイツから西ドイツへ逃亡する人々が増加した。この住民流出に危機感をいだいた東ドイツが巨大な壁を建設して、東西の境界線を封鎖し、これがベルリンの壁と呼ばれるようになった。
⑥カール大帝の戴冠式:フランク王国第2代国王のカール大帝。800年にローマのサンピエトロ大聖堂で教皇よりローマ帝国皇帝の帝冠を与えられた。カール大帝は西ヨーロッパ全域を統一し、教育、文化、社会規律などを整備し、広域的な政治的安定をもたらした。その偉業から「ヨーロッパの父」とも呼ばれている。
⑦グーテンベルグと印刷機:15世紀に金細工師ヨハネス・グーテンベルグにより発明された活版印刷技術。火薬や羅針盤とあわせてルネサンス三大発明の一つといわれている。この技術によって印刷された「グーテンベルグの聖書」によって聖書が身近な存在になり、後の16世紀のルターの宗教改革を広めるうえで活版印刷技術が役立ったといわれている。
⑧ルターと宗教改革:16世紀にキリスト教世界における議会体制の革新をしたマルティン・ルターは、ローマカトリック教会の世俗化、聖職者の堕落などに不満を抱いており、九十五ヶ条の論題を掲げて批判した。このことにょって異端者として破門されるも、自説の思想と著述に専念し、やがて聖書のドイツ語版を完成させた。
⑨ドイツのお城(ノイシュバンシュタイン城・ホーエンツォレルン城・ライン河畔古城):ルードヴィヒ2世の夢が詰まった豪華絢爛なノイシュバンシュタイン城。歴代の皇帝を輩出したホーエンツォレルン家により守り継がれてきた天空の城ホーエンツォレルン城。廃墟も含めると2万以上の城があるライン・ドナウ・ネッカー湖畔、街並みや風景一つ一つが物語の舞台である。
⑩宮廷の風景:舞台は19世紀のバイエルン王国。プロイセンとオーストリアの情勢は複雑で戦争へと発展、ドイツは統一へと踏み出すが、美を愛し理想の世界に生きる若き国王ルートヴィヒ2世には、戦争という厳しい現実は耐えきれないものであった。現実から逃避し芸術や音楽の世界にのめり込んでいく彼は、ノイシュバンシュタイン城を建てる。そんなルートヴィヒの追い求めた世界観とグリム童話『灰かぶり姫』に登場する舞踏会のシーンを重ね合わせてドイツ近代の宮廷の様子を再現した。
⑪『灰かぶり姫』グリム童話より:裕福な父と優しい母の元に生まれた心美しい姫は、母が病で息を引き取り、父が再婚したことで大きく運命が変わる。″灰かぶり″の意味を持つアッシェンプッテルという呼び名がつくほど辛い日々が始まる、この話は″シンデレラ″の物語として世界中で知られている。
⑫ジグマリンゲン城と中世の城壁:中央に配置したのは、ホーエンツォレルン家の支系であるジグマリンゲン城。周囲に水をはり、ドナウ川湖畔から眺める優美な姿を表現している。
⑬ドイツの音楽(バッハと「バロック音楽」):18世紀に活躍した作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハ。バロック音楽期最大の音楽家として西洋音楽の基礎を築き、「音楽の父」と呼ばれている。2015年はバッハ生誕330年にあたり、現代においても多くの人々を魅了し続けている。
⑭ドイツの文学(ゲーテと「ファウスト」):18世紀後半から19世紀初頭にかけ発表した数々の名著で知られるゲーテ。なかでも代表作といえる「ファウスト」はゲーテの生涯をかけた大作であり、実在したファウスト博士の物語をもとに描かれた。作品はファウストがメフィスト(悪魔)と人生の喜びや悲しみ全てを経験出来ることと引き換えに、死後の魂を捧げる契約をしたシーンを表現している。
⑮ドイツ統一(ビスマルクと「ヴィルヘルム1世」):ドイツ連邦はプロイセン王国とオーストリア帝国の2大国を中心に構成されてたが、プロイセンの首相ビスマルクはプロイセン中心のドイツ統一を目指し、武力によって実現しようとした。そのため、ビスマルクは鉄血宰相と呼ばれた。やがて1866年のオーストラリア帝国との戦争に勝利したプロイセン王国はドイツ連邦を解体し、北ドイツ連邦を成立させた。これが母体となり1871年にプロイセン王国のヴィルヘルム1世を皇帝とした統一国家であるドイツ帝国が誕生した。
⑯ベルリンの壁崩壊:1989年にハンガリーとオーストリアの国境が開放されると、東ドイツからそれらの国を経由して西ドイツ及び西側諸国に亡命する人々が増加。同時に東ドイツではデモが拡大し、自由を求める機運が高まった。これらの動きを東ドイツ政府は抑えることが出来ず、自由旅行の規制緩和発表となった。この発表を知った東ドイツ市民は大挙して壁へ押し寄せ、28年間存在し続けた巨大な壁はついに崩壊した。2015年はこの革命から25年を迎える。
⑰ドイツの科学:手前はルドルフ・ディーゼルが開発したディーゼルエンジン。右上にはオットー・リリエンタールが成功させたグライダーを使った初の有人飛行。左にはその名が代名詞となるくらい可能性を大きく開花させたツェッペリン伯爵の飛行船。その下には炭疽・結核・コレラなど近代細菌学の開祖であるロベルト・コッホ。そして右下には一般相対性理論や特殊相対性理論が有名なアインシュタイン。1921年には光量子仮説によりノーベル物理学賞を受賞している。
⑱現代のドイツ:現在EU屈指の経済大国として存在感を高めているドイツ。右にはユーロ圏の中央銀行であるEU中央銀行とそのマーク。中央には世界遺産のケルン大聖堂。左にはドイツを中心にEU圏の各地をつなぐ高速鉄道ICE。ドイツは世界屈指のサッカー大国であり、国内リーグのブンデスリーガには多くの日本人が所属している。
⑲ドイツの美術:ドイツルネサンス期に活躍したドイツ美術史上最大の画家アルブレヒト・デューラーが自身の母を描いた「母の肖像」。ドイツ表現主義の集団″青騎士″を組織したことで知られている画家フランツ・マルクの「青い馬の塔」。
⑳アンネの日記:第2次世界大戦中、ドイツ占領下にあったオランダのアムステルダムでユダヤ系ドイツ人の少女アンネ・フランクによる手記をまとめた日記形式の文学作品。ユダヤ人狩りから逃れるため身をひそめて暮らす日々。明るく未来に希望を持ち続け、平和を希求するアンネの生き方が文面に表れている。少女の葛藤や成長が生き生きと描かれているが、アンネは15歳の時強制収容所で最後を迎える。そして戦後父オットーの尽力により出版された『アンネの日記』はベストセラーとなった。多感な少女を通し綴られたこの作品から人々は、ホロコーストという事実以上に大きな希望・感銘を受けている。
番外編:ドイツ再統一の象徴、ブランデンブルク門-25周年モニュメント-
全体像が分かりやすいように3階回廊からの画像も貼っておく。
しつこいってば(笑)。
以上、20作品であるが、今回も総合プロデューサーは2009年「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれた茶圓勝彦さん。
その他世界中から砂像のスペシャリストが集まっ製作された「砂の美術館」。
結着剤を使わず鳥取砂丘の砂と水だけで出来ている。
鳥取にはスタバもすなばもあるが、「砂の美術館」もある。
これはワタシのショボイ画像で見るもんではない、是非とも本物を見に鳥取まで行ってもらいたい!!!
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