山形de冷しらーめん「栄屋本店」さんの冷しらーめん750円(税込810円)
東北編その2にして最終回。
そういう訳で(どういう訳だ)15時半過ぎに大石田から帰りのつばさがやって来た。
ここから山形まで行って途中下車、これだけが今回の出張のわずかながらの楽しみ。
大石田はとにかくそんな何もない土地やったので、山形しか期待する所はない(大石田にまた失礼なことを)。
新幹線では山形まで30分程で着いちゃう、もう散ってるだろうが、ワタシが行った時は山形城のお堀の桜が満開でとても風情があった。
あ、ちなみに微妙な所で、大石田ではまだ桜は咲いていなかった。
余談であるが新幹線の改札を出たらダイヤブロックで作られた東北新幹線が迎えてくれる、すごー。
えーっと、山形を代表する一杯といえば辛味噌ラーメンになるのかな???
ラー博で何度か食べたけど、基本的にワタシは味噌ラーメンってそれほど食べたいってモンじゃない。
だって味噌ってハズレのない調味料やから大概美味くなっちゃうし、それに辛い要素まで満たしてちゃ、そりゃ反則でしょ、にんにくも利いてたら無敵やん。
なので除外。
とするとやっぱ冷しらーめんになっちゃうんじゃないの??? ・栄屋本店:冷しらーめん750円(税込810円)
場所は駅からだとちょっと歩いて15分くらい。
駅の東側の繁華街の方に出て、メイン通りを歩くこと5分ちょい、甲州街道と呼ばれるR112に出るので、そこを北に上がって10分足らずで七日町というT地路の交差点があるので、そこを10m過ぎて東に折れて100m。
こういうと分かりにくいが、今やスマホンでどこでも行けるので探してクレイ。
着いたのは16時半前、そんな時間なので広い民芸調の店内もお客さんは2組。
最近どこにでも居る若い中国人4人と、おばあちゃんがお一方いらっしゃった。
食べる物は決まってるが、一応お品書き確認。
そば・うどんとラーメンのメニューがある、かけそばだと600円、温かいラーメンだと600円。
そして冷しらーめんシリーズがある。
蘊蓄もあるので載っけておく。
『山形に名物「冷しらーめん」あり。ただし冷し中華ではありません。どんぶりにつめたくひやしたスープが入り、らーめんもつめたくひやした山形ならではのおいしいらーめんです。山形市はかつての最高気温記録40.8度を計測した盆地です。盆地特有の蒸し暑さとあいまって、夏は特に気温が上昇します。エアコンの普及もない昭和20年代、少しでも涼を求めて生まれたのが、冷たいラーメンです。盆地ゆえの暑さと、蔵王連峰から流れる冷たい水、こだわりのそば職人が生み出した傑作と言えるでしょう』。
ここまでは別に何てこたぁないんだが、これが時間がないのに(滞在時間1時間半)結構出てくるのが遅いのよ、もう一軒行くつもりやったからハラハラもんよ。
とにかく待ってた待ってた冷しらーめんがこやつ。
ほー、見た目湯気がないだけで温かいラーメンと見分けるのはキュウリくらいか、キュウリ入れちゃうと冷し当然になっちゃうじゃん、ははは。
では麺から食べてみよう、ぞぞぞ~~~っと。
へぇー、少し太めの麺は角がなく丸みがかった印象、縮れでなくてストレートなのも意外。
縮れた方が冷たいスープがより絡みそうやけどなぁ。
ではちべたいスープはどんなんやろかー???
うむ、これは和風ラーメンですね、地元では牛をスープに使用するらしいが(米沢牛とか有名やしね)、それに鶏に鰹と昆布らしい。
そんでスープには氷が浮かんでる、なのでスープ自体はカキンコキンに冷えてる訳ではない。
チャーシューはだから牛で脂の全くない部位が使われており、しっかり噛めばしょっぱい味が拡がる。
メンマは細めも変な味が付いておらずコリコリとして好きじゃ。
もやしもOKでしょう、ネギに蒲鉾に、そんでキュウリが納得いかん(笑)。
いやでもこれが入ると冷たいってことが容易に想像出来るし冷やし中華っぽい(別に温かいと思わせるフェイク品を作ってる訳やないんやから…)、ワタシ的にはこのキュウリが和風のスープにキュウリ臭を染み出させてる気がしたので、これは最初に是非とも食べて欲しい、麺よりもじゃ!!!
力説する程のことじゃない、言いたい所はもっと別の所。
結局は油でしょう。
動物系を使うと冷えたら白く固まるわいな、だから上積みを取って植物性の油、つまりはサラダ油とゴマ油をブレンドしたのを浮かべてるんだが、この油が実は最後まで残って意外とクドい。
スープ完食派のワタシであるが、これは結構邪魔であった。
この時期やからそう感じるのかもしれん、メチャメチャ暑い日には気にならん可能性もある、しかしワタシには余計に感じた。
以前、西新宿で山形の冷しらーめんを出す店があって、食べたことがあったが、本場で
も食べれて何やかんや言うたが嬉しかった。
しかしこれで完成されちゃって良いのかと思ったのも事実。
ド素人ではあるが、現代風にアレンジしたらまたおもしろいと思ったが果たして。 食べたらお会計を済ませて来た道戻って、手打ちのラーメン屋さんがあるというので急いで行ってみたが、ご覧のように暖簾は出てるが扉が開かない。
店内覗いてみたら店主が仕込みをしてるのにだ。
扉越しに何時からですかと訊いてみたら、18時頃からです、と言われた。
確かに暖簾は出てるがその横には準備中とあった、がくり。
ここも恐らくはもう二度と来ることはないと思われるので実に残念。
ならばせめて土産にと、駅の百貨店の一階の食料品売り場で「だし」という山形名物のご飯のお供のお漬物を買って帰ろうと思ったんだが、夏野菜なので5月以降です、ときっぱり言われてしまった。
撃沈。
一期一会という言葉が虚しくなった帰り道であった。
これでワタシのホームタウンの池袋に到着したのが22時前、とても長い長い一日でありましたとさ。
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