富山deブラック「西町 大喜 富山駅前店」さんの中華そば(並)700円ご飯150円
GWの話は一旦置いといて(あちゃー、置くんか)、先週末に大阪~越前~福井~金沢~高岡~富山~高岡~金沢~大阪と1泊2日でほとんど観光旅行及び食べ歩きで行って来た。
特に富山の高岡市の充実した観光と富山の食べ歩きったらなかった(ホンマ何しに行っとんねん)。
その中でも衝撃の一杯だったこのラーメンを真っ先に紹介したい、いやしなければ。
なのでGWのアレをすっ飛ばす、それくらいのインパクトがあったのだ。
・西町 大喜 富山駅前店:中華そば(並)700円ご飯150円
富山ブラックである。
仕事で行ったのは隣の高岡市、朝から昼前までお客さんとこ回って、ここの地元の高岡に富山ブラックを食べれる店はないかと訊くと、似てるけど全く違う、行くなら電車で18分だから富山まで行ってみたら? との進言を受けた。
地元民が薦める真の富山ブラック、ワタシもカップ麺とあと京都拉麺小路で「麺屋いろは」さんを食べたことがあるが食べれない味ではなかった。
しかし食べたことのある人や地元の人は辛くてご飯が要る、しょっぱ過ぎて食べれない、とか言う。
確かに18分で本場の本物が食べれるのなら行くべきだ、波打ち際で遊んで海を知ったというバカは居ない。
とにかくワタシがジャッジする、行くぞ、イレギュラーながら富山市内へ!!!
しかし前日は夜食べ呑みしすぎてたので朝抜いてたからお腹が持たん、なので途中めっこ付けてた高岡市内の店に行って比較してみようと(これは後日紹介、ちなみに地元の人は富山と全く違うと言っていたが、ワタシはここを先に食べた時にスープが確かに黒い、富山ブラックってこんなんじゃなかったっけ?と思った)。
そんで虫養いでぺろっと食べて、さぁ、富山へ。
北陸本線は普通が1時間に2本程度しか走ってないんだが、偶然にも待たずに乗れた、13時ちょい過ぎには入れるだろう。
余談だが、北陸本線は大きい駅に関しては駅舎がほとんど新しくなっている、これは北陸新幹線の開通を見込んでのものだが富山駅はまだこれからって感じ。
ワタシが見た所、北陸新幹線は橋桁だけならほとんど開通してるように思った、また便利になるのかねぇ。
閑話休題、店は駅の南側に出て路面電車のメイン通りを5分、急げば3分で、だがケンケンでは10分はかかる、匍匐前進なら20分ってところか。
さんざんもの凄いと脅されたので果たしてどんなもんじゃい。
入口にこんなうんちくがある、昭和22年開業で60有余年の歴史の元祖富山ブラックらしい。
ざっと説明、半世紀以上昔、ドカ弁やおにぎりを持った労働者のために、オヤっさんは濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った、「よく噛んで」食べるおかずの中華そばを考え出したんだと。すると評判になって現在に至るのだそうだ(途中端折りました)。
味の秘訣は秘伝のタレとオヤっさん由来の頑固なこだわりなんだって。
お昼過ぎてたのでだいぶ空いてた、駅5分なので会社員はこの時間には居ない、ガテン系のグループと観光客が残ってたくらい。
メニューを見て中華そば(並)を頼む、しかし(並)から大へ300円UPって凄い価格設定や。
当初は甘く見てたので(醤油なのに甘く、くっくっく)ご飯は要らんと思ってた、しかしここの歴史がおかずとしての味の濃いラーメンという成り立ちならば、それはご飯が必要だろうと後から注文した。
10分ほど待って出てきた中華そば(並)がこれだ。
うん、見た目太めのストレート麺に真っ黒けなスープ、でも色だけなら京都の「新福菜館」さんの方が濃そう、とろとろなチャーシューにメンマ、厚く刻まれたネギと粗挽きの黒コショウ、確かに所謂富山ブラックだ。
えーっと、まずは麺とチャーシューとメンマをスープの中で混ぜて食べろっつってたので混ぜ混ぜする。
これで全体的に馴染んでここ「大喜」の味が出来上がるのだそうだ、ちなみにこれは「常識」らしい。
ではいよいよ麺から食べてみるか、ずずず、ってヲイヲイ、何じゃこの醤油の濃さは!!!
ソッコーご飯に箸が行った、するとこのご飯が美味いんだ。
もっかい、今度は麺だけ食べてみる、堅めのストレート麺は存在感ある麺だと思うが絡まる醤油(一応スープ)がしょっぱ辛すぎる、ぎょわあああああ!!! こんな味であったか。
チャーシューに行ってみよう、これは流石にそこまで味が強くなくとろっとろで美味い、まさに箸休めになる、ほっと一息。
続いてメンマだ、これがまったキッツいくらいに味が染みてる、ご飯ご飯!!!
醤油、いやスープを飲んでみる、ぼぼぼぼぼ(火を吹いてる)、これは醤油スープと言うより醤油ダレじゃないのか?
これにスープを入れて完成されるのが普通の醤油ラーメンスープではないのか???
本当に凄い一杯や、トッピングに卵頼んだら良かったかな。
と言うと文句ばっか言ってるのかと思われそうだが、これがご飯と食べたら凄く良いのよ。
確かに血圧上がりそうなラーメンではあるんやけど。
うだうだ言いながらもスープ一滴も残さず完食、関西人はスープ残しよると思われたら困るからな、これは自分で褒めてあげたい、つか褒めてクレイ。
いやー、真の富山ブラック、老舗の味はこれであったか。
しかしこのラーメンはこのままでは外に出ていくのは無理だな。
外行っちゃうと、ショッパすぎて誰も食べれない。
文化として根付いてるからここに暮らす人達や観光客が喜んで食べに行く。
だから人口に膾炙するとしたら「麺屋いろは」みたいな形になる。
つまりもっと食べやすい形にマイルドにして、魚醤を使うとか薬膳だとか、付加価値付けてなおかつ「富山ブラック」とそそるフレーズを使うことになる訳ね。
本場の味は富山まで行けないと食べれない、そんで食べ辛いんだから今風にアレンジすればブランド名と相まって人気ラーメンになるんだな。
あ、決して「麺屋いろは」を批判したものじゃないですよ、あそこのラーメンは本当に良く我らの口に合いながらも富山ブラックしてるしね。
とにかくワタシのラーメン史上、ここまでショッキングな一杯は初めてやった。
あーびっくりした
ちなみにどれほどのモンであったかというと、あまり言いたかないが、この後超絶の辛さより牛乳呑んだんだけど、おかげでお腹が下っちゃった訳よ。
その下から出た水が(つまりはゲーリー)、何と醤油色であったのには驚いた。
この後ずーっとぴりぴり、最後まで醤油色のもんがちゅーっと出ていったからな。
本当に恐ろしい「富山ブラック」、でもちょっと時間が経っただけで、また食べても良いかなと思ってる自分が居る、恐ろしいラーメンや、「富山ブラック」。
さぁ、行ける人は行って来てクレイ!!!
つーことで明日から東京~名古屋へ2泊3日で行って来ます、しばらくサヨナラ。
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