東日本大震災、三陸海岸を歩く~南三陸町編~
先日の3連休を利用して、東北に行って来た。
縁あって、たまーに岩手は盛岡に遊びに行かせてもらってるのだが、今回この未曾有の大災害が起こって、別にワタシなんぞが行っても何もできることもなく、逆に一所懸命働く人やボランティアの方の邪魔になっても困ると思ったりもしたが、家に居て本当か嘘か分からん様な話を聞いて間違った情報を鵜呑みにするくらいなら、いっそのこと行って、実際の状況を知って、本当に僅かながらでも現地でお金を落としてきたらいいかと思い、行った。
金曜日に伊丹から仙台まで飛んで、そこからいろいろなルートで三陸海岸に行った、それを時系列で「見た」だけの光景を載せる。
ただし載せるだけ、ワタシは知りに行っただけであって、がれきの一つも片づけた訳ではないので何も言う資格はない。
だけど「見た」からには政治家なんぞのお偉いさんが、「見た」だけで終わってることに対しては今後言いたいことは言いたい、何故ならばワタシは一個人、方や立場のあるお方、「見た」だけでは済まされぬと思うから。
では仙台空港から塩釜までお昼を食べに行ってそこからの話、具体的に言うと9月23日の15時半に着いた南三陸町から。
最初に車を停めて見た光景がこれ。
右の建物はサンポートという大型ショッピングセンター、自動車がくしゃくしゃになってるのは今後どこでも見る景色になる。
その後ろにそびえるがれきの山、ここまで集めたのは瞠目に値する(おかげで津波に呑まれた道路がちゃんと元通りになってる、その代わりに集落はなくなってたが)。
この左隣にはほとんど形だけのガソリンスタンドがあった、営業を行っていたのには驚いた。
上のくしゃくしゃになったがれきを逆から見てみる、このサンポートと奥の公立志津川病院が残ってたのは建物が立派であったから、それに尽きる。
決して狙っていった訳ではなく、ずんずん東に歩いていったその先にあったのがこの鉄骨だけになってしまった建物。
何か書いてあるようなので近付いてみることに。
ここで振り返ってみる、改めて津波の威力の恐ろしさを知る。
また歩き出す、かろうじて残った橋を渡ってみる、先にあるのは荒れ果てた景色のみ。
この鉄骨にはこう掲げられてある、「よみがえれ 故郷 ふんばれ 南三陸町」。
町の防災対策庁舎だそうだ。
UPで見てもらいたい、泣けた。
防波堤に目を向ける、どうやったらこういう物が横倒しになるのであろうか。
ぐっと遠くからサンポートを望む、ちなみにこの水は海水ではなく、台風15号の雨水。
辛い次期は続く。
上の鉄骨を真横から見てみる、よくぞ建っていられるもんだと思う。
というか、負けるな、立て!!!
胸が締め付けられる光景、合掌…。
何がどうやってここにこんな蒸気機関車みたいなものが転がってるのか、謎だ。
この建物は南三陸町志津川公民館、この画像では右側が崩れているがこっちが北側なので、引き波がよほどの威力があったことが想像できる。
西側から見る、とにかくがれきの山が半端じゃない、こんなパワーショベル? で奮闘しても砂山をスプーンですくうようなもんだ、この先どうすんのや?
サンポートの隣には郵便局がある、もちろん建物があるだけ。
西へ歩いてみる、休止中とある志津川駅、そりゃそうだ、高架橋がなくなってるんだから。
しかしこのカーブには見上げたことにENEOSが営業を既に再開していた、少しだが光は見えている。
では最後に公立志津川病院に向かう。
上のGSでもそうだが、ぱらぱらとお客さんはある、地元の人はもちろん、我らのような見に来ただけの者も居る。
いくらワタシがショックを受けていようが、地元の人達には観光客にしか見えない、そりゃそうだ。
この病院に入る前に通りすがりの地元のおばさんに大声で言われた。
「ちゃんと手を合わせて下さいね!!!」、ごもっともなお叱りである。
入る前からただただ唖然とするばかり。
入口に「京都府隊全館確認済」とあった。
2階に上がってみたら何故か自動車が残されてた。
志津川病院の3階から一枚撮る。
そして最初と最後に合掌して次の町に向かった。
昨日帰ってきて早速明日からまたいつもの出張の毎日、広島に行って来ます。
少しの間さようなら。
| 固定リンク
コメント
日月さんこんばんは・・・・。私の方は先週水曜からかなりひどい風邪をひいてしまい、体調が悪かった事も有り、この3連休は少々競馬した以外はひたすら寝ていました。
写真を拝見しましたが、津波のパワーの恐ろしさを改めて知りました。波によって頑丈な鉄骨でさえグニャリと曲がってしまうその威力・・・・。想像するだけでも声が出ませんね・・・・。
被災地の復興の為には与党も野党も関係なく、一致団結して乗り越えなくてはならない状況なのに、最近の混乱した政治には本当に腹が立ちますね。
私が言う資格は無いかもしれませんが、普段国会や地方議会で美辞麗句ばかり言っている某政治家たちも、視察という名目でのわずか数時間の滞在ではなく、自腹を切って現地へ出かけ、ジャージ姿でも構わないので、何日間か現地でテントで寝泊まりして、被災地の現状を少しでも生で、自分の目で確認してほしいものです。
投稿: hirotti | 2011年9月26日 (月) 21時51分
hirottiさん、こんばんはー。
日中は暑く朝晩は涼しいですが如何お過ごしでしょうか?
風邪は治りましたでしょうか?
アホ猪木じゃないですけど、元気があれば何でもできるかもしれませんので、お身体ご自愛下さい。
投稿: 日月 | 2011年9月29日 (木) 17時36分