福井鉄道と「ヨーロッパ軒」のソースカツ丼
先週は強引なスケジュールで福井まで1年ぶりくらいに行って来ました。もちろんソースカツ丼、い、いや仕事の為に。
敦賀まではさほど遠いとは思わんが(新快速で乗り換えなしで行けるようになったしね)、武生・福井となると話は別。ワタシの自宅からだと片道4時間はかかっちゃう。しかも乗り継ぎムチャクチャ悪いの。
先週の金曜日、朝7時前に家を出て予定通りの阪急電車に乗って梅田まで、JRに乗り換えなんだけど、長距離切符売り場が遠いし、時間がギリギリなので160円の切符を買って乗り込んだ。京都方面なので8番線に上がったら停車中の電車があった。おそらくこれがワタシを敦賀まで連れて行ってくれる新快速だろうとミネラルウォーターを買ってドアが開くのを待っていた。しかしその気配がない、よく見ると回送って書いてあるやん、すわっ! と、隣の9番線ホームを見ると今まさに新快速が到着してる! がぼん、ここで乗り遅れたら何時間遅れるか分からん、武生では11時の予定なんだよ! ってんで人の迷惑顧みず、エスカレーターをダッシュで駆け下りて隣のホームに上がるべくエスカレーターをダッシュで駆け上がった。しかしホームには電車の影は無かったのでした、魚ぉぉぉ。いきなりの大ピンチ。
しゃーなし次の野洲行きの新快速に乗り込んだがどうなることやら。
草津で一旦降りて(野洲まで行ってもしゃーないので)、駅員さんに乗り継ぎを聞いてみたところ、普通(新快速含む)で行くと12時49分武生着になるんやって、乗り遅れてなかったら敦賀で5分待つだけで(だいたいここで30分は待ちます)武生まで行けたので到着は10時33分、1本乗り遅れただけで2時間16分もずれてる、テリブルテリブル。
親切な駅員さんがお勧めしてくれたのは米原まで出てそこから「雷鳥」に乗るプラン。これなら到着が10時49分、駅から得意先まで歩いて15分くらいやったか、ならば何とか間に合うな、ってんで急に余裕が出てきたワタシであったが…。
久しぶりに着いた武生駅は本来あるはずの「仮面ライダーリュウガ」の契約モンスターである黒のドラグレッダー、ドラクブラッカーが修理中とのことで9月までは展示されないようです、残念。
いやいやそんなバヤイじゃなくて競歩のスピードで急ぐも思ってたより遠かった、20分はかかってしまい10分の遅刻、朝一本の遅れがどこまでも続く。
武生から福井まではJRで12時14分のに乗るつもりでした。しかし得意先との話が盛り上がってしまって12時はとっくに過ぎて電車の時間はもはや走っても間に合わん。しゃーねーので商談が終わってのんびりと歩いて戻ることにした。 途中で見つけたのがこれ、「紫式部の武生です」。紫式部と武生ってピンと来ないんですけど?
早速調べてみました、996年の夏に父の藤原為時が越前の国守に任じられて、父と共に武生にやってきたそうです、23歳(一説によると)だったんだって。がしかしこの若き才女は20歳も上の藤原宣孝っちゅうおっさんにアプローチされて心傾き父を残して997年の晩秋から初冬に帰京したとのこと、1年少ししか居なかったことになる。だけど「紫式部の武生です」なんですって、ま、えっか。
そんでくそ暑い中ぐったり歩いて駅に着いて14分の次の電車は? と時刻表を見るとなんと12時49分! 草津で駅員さんに聞いたあの電車やん。繋がっとる繋がっとる。ホント1本遅れただけでここまでずれちゃうのね、恐るべしローカル線。
しかし次の列車が35分後ってのも凄いよなー、真っ昼間なのに。
待つのは時間がもったいないし、何よりその電車に乗って行けば福井の次のアポが14時、昼飯食べる時間が無くなっちゃうよ、オレ何しに行ったんだぁ(仕事です)!?
そこで登場、福井鉄道=ふくてつ。去年は半分「てつ心」で乗ったが、今回は急ぎで乗った。遅いんだけどね、これが。創業明治45年でいろんな鉄道会社と合併して解散して合併して解散して、現在の形になったのは昭和20年だそうです。
車両はそんなに古くはないが、駅舎はかなり味がある。この始発駅の武生新駅は新駅と言うくらいなのでさして味はないが、次の駅の西武生駅はワタシが重要文化財に指定しちゃいましょう、ってくらいに雰囲気がある。現に「てっちゃん」が子供連れてデジタル一眼で写真撮ってました。他では家久って駅も良かったよなぁ。
ま、駅も良いんだけど、何よりこの路線は乗ってて楽しい! もちろん単線なんですけど、その1両分の数mの幅しかないのに住宅街をカーブしながら抜けていく、カーブなので結構カントも付いてるのに住宅街に突っ込んで行く、怖おもろい。川は渡るし、お寺は抜ける、学校の横通って神社も越えてお墓も越えてまた住宅街に突っ込んでそして緑いっぱいの田んぼに出て最後の福井市内では路面電車になっちゃう、最後はスイッチバックまでしちゃうしね。こんなにおもろい電車はそうはないよ。
これはかなりお勧めですので、ワタシ自ら「ふくてつ友の会」(どっかで聞いたことあるなぁ)の会長に就きたいと思います、会員随時募集。我こそはという方はカキコして下さい(するか!)。
12時40分に発車して13時20分くらいに着いたので実は49分のJRの方が速かったと思うが、事はそう簡単ではない。何故ならワタシが福井に来た本当の意味は「ヨーロッパ軒」で元祖とされるソースカツ丼を食べることにあったからである(だーかーらー、仕事だってば)。
それにはJRよりもふくてつの方が断然「ヨーロッパ軒」に歩いて近いのだ、トラブル続きで予定ガタガタだが決める時には決める。
数ある「ヨーロッパ軒」の総本店がこれです(暖簾分けしてるそうです、地元人に言わせるとそのせいで味が店によって違うとか)。ソースカツ丼も全国各地にあるようですが(以前群馬で食べたことあります)、発祥はこのお店だそうです。賛否両論いろいろあるんでしょうけど、ここではそうなってます。この暖簾見て下さいよ、西洋御料理ですよ。昔は相当ハイカラやったんでしょうね。メニューも西洋御料理に恥じる事なくステーキやハンバーグにオムライスなど、なんかええ感じでした。 では立て看板、「ヨーロッパ軒のひとりごと」をどうぞ。
創業者がドイツで修行して習った特製のレシピを日本人の好みに合わせて作ったウスターソースだそうです。んんん? ウスターソースってイギリスが発祥じゃなかったっけか? ドイツってウスターっぽくないんですけど。ってヨーロッパ軒、じゃないヨーロッパ圏に行ったことのないワタシには真のソース文化は分からないんですけどね。
そうこうしてる内にワタシの時間がどんどん無くなる。残り30分でカツ丼食べて、踵を返して福井駅の反対側(東側)に出て20分は余裕で歩かんといかん。
店内はお昼を過ぎてたのですんなり入れたが、意外と席数が少なかったので(2階は知らんが)ランチ時には一杯になるんでしょうね。
注文して5分で出てきました、ソースカツ丼です。使用前・使用後みたいな、はは。
「ひとりごと」にあるように非常に細かいパン粉で揚がってるため、食感が良くて特性ウスターとの馴染みも良く、確かに美味しかったです。
がしかし、漬物におまけソースが付いてるのはありがたいが、この盛りで汁もなくて820円はええ値段やない? 味噌汁とサラダが付いたセットは+200円でっせ。サラリーマンのお昼ご飯にはちと高い、ま、ワタシはビジネスマンなんですけど(こればっか)。
チェーン店の「小川家」さん(過去記事見て下さい)が値上がりして380円から480円と100円の大幅アップを果たしてたが、820円よりはまだ安い。老舗を取るか新興勢力を取るか、それは財布と相談って事でしょうかね。
全てが終わって帰りは予定通りの15時6分福井発に乗れた、途中新快速に乗り継いでやってきたのが栗東。毎度々々よくやるよなー。
ここで栗東在住のGくんと合流、18時半には仕事終わってるなんてホントーにちゃんと働いてるんでしょうか。
いつもはターフライター小林常弘氏御用達の真ん中の画像にある「へそ」、「でべそ」、「太陽軒」で呑むんですが、この日はGくんの案内で、っつっても「へそ・でべそ・太陽軒」の並びなんですけど「居酒屋いとい」でビールのみ鯨飲。だってここまだ栗東で、21時14分には出ないと家に着かないんだもんよー。焼酎呑んでベロベロではとても辿り着けません。それでも最後は「太陽軒」でみそラーメンかっ込んだから満足したと言える、Gくんごっそさん。
ところがまだ終わらない。
実は電車は21時14分の定刻に到着したが、人身事故の為ダイヤが大幅に変わり、新快速なんぞ走ってなくて大阪まで普通でとことこ帰って帰宅したら日にちが変わってた訳です。
一体何時間電車に乗ったんでしょうか。10時間以上は確実に乗ってたな、全くワタシらしいと思います。
ジャンボフェリーで往復7時間乗るのと訳が違う。
あー、こうして読み返しても疲れる一日やったわ。
さて、今度の3連休、疲れを取るのか疲れに行くのか、財布とモチベーション次第ってことで。
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