地ソース巡り第三回、石見食品工業所の「ヘルメスソース」
今年のネタは今年の内に(なるべく)、ってんで急ぎUPします(ちゅうても秋口の話なんですけど)、第三回目の地ソース巡り。
今回は大阪の地ソースの雄、「石見食品工業所」さんです。
ブランド名は「ヘルメスソース」。
その前に、このヘルメスソースさんの最寄り駅でワタシ的にツボにハマった物を発見しましたんでここに取り上げます。
今はもう営業しておられないようですが、これ見て下さいよ。なんちゅうーか大阪的ですね。
①「お好み焼き」屋さん、これはまぁ良い。
②「甘党」ううむ、これでは「甘党・お好み焼き」ではなく「甘党お好み焼き」に見える。ま、甘味処も兼ねてる店も中にはあるわいな。
③小さくて分かりにくいので隣にズームした画像も付けときます。「甘党 お好み焼き ペイパームーン」??? なんじゃこりゃ???
④「うどん そば」。一体何屋さんなんでしょうか???
⑤入り口に回ってみました、なんとその正体は「カラオケ喫茶」でした、ばはは!!!
多角経営ですね。
さて、ヘルメスソースさんですが、ワタシが初めて訪れたのはまだ夏も終わらぬ暑い頃でした。場所は大阪市は東住吉区大雑把に言うと長居スタジアムの南東ってところか、近くに大和川が流れてる。
「世界レベルの大阪ええもん」という冊子にも取り上げられた地ソースですが、こんなのとてもソース工場には見えん。機械工場かケミカルシューズなんか造ってると言われたらそれも納得してしまいそうな無機質な佇まい。がしかし近くに行けば確かに香辛料と果実の臭いがするぞ。
ちなみに右半分はカーペットかフローリングやったか? そんな工場やったような。
こちらのソース工場もご多分に漏れず家族経営で、現在は3代目になるんかいなぁ。とてもにこやかなお顔が印象的でした。
第一回のワンダフルソースさんと同じく、某TV番組で取り上げられて以降、注文がかなり増えたとか。
実際、このソースにあるまじきデザインのラベル、これだけでも値打ちあるし一目見たらそのインパクトは強烈、ハッキリ言ってカッコええ。
どうよ、この真っ赤なラベル。このロゴマークについて話を聞いたような聞かんかったような、そのへんは時間が経ってるので忘れちゃいました(いや、聞いたような気はするんやけど…)。
当然、このラベルも手貼り作業で瓶も回収して洗浄して再利用してるそう、エコでもある訳です。
ちなみにとんかつソースはいすゞ117クーペみたいなクリーム色のラベルになってます(また分かりにくい例えを)。
味の方は非常に高次元でバランスの取れたソースで、香辛料も利いてりゃ酸味も程良くあって何の料理にもマッチします。ワンダフルさんとタメ張るワタシのお気に入りソースです。
最近は生協さん向けで無添加のソースも造って居られるそうですが、そちらはラベルのデザインがイマイチ田舎臭い。ま、このウスターのラベルじゃあ生協では扱いにくいか。
お値段は900mlで525円やったか、最近の原料高で値上げしたとこやけど更なる高騰で苦労してるそうです。生協さんのは350mlで525円やったかな?味のベクトルは徳島のヒカリソースさんみたいなんかなぁ、知りませんけど(無責任なこと言うなって)。
あんまり興味のない人なら1本500円のソースなんてとんでもないと思うかもしれんが、そういう人はスーパー行って特売の148円くらいのソースを使えばいい訳で、こだわりの一本とするならば決して高くはない、むしろいい買い物だと思います。900mlやしね。
とまぁ、こんな古いネタを思い出してはつらつらと書きつづってきたが、何と先週の土曜の夕刊に『ナニワの「ほんまもん」』ってコラムにこんな記事が!
ソース名の「ヘルメス」にまつわる話も載ってますのでお暇な方はご一読を、ってこれって著作権に違反してるか、ま、えっか。
大阪発信の世界レベルのええもん、一度お試しあれ。
| 固定リンク
コメント